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松尾山 青蓮寺
医王山 淨漸寺
浄漸寺(じょうぜんじ)は、開創以来1300年を経ています。奈良時代の養老二年(718)行基菩薩は、東大寺勧進のため全国を巡錫し、速木(現在の早岐)を訪れた折、楠木の霊木で薬師如来を刻み、堂宇を建立したのが浄漸寺の起源とされています。現在、早岐小学校の百段石と呼ばれている付近に、当時の境内がありました。以来、霊験あらたかな薬師如来として隆盛をきわめていましたが、享保年間(1716~36)に焼失、ただちに平戸松浦家によって再建されています。 藩の祈願所として、又早岐神社・住吉神社をも寺でお祭りしていました。この事は、当時の神仏混合の名残です。
明治の廃仏毀釈のため廃寺となり、明治十三年(1880)堀江覚英法印によって、現在地に再建されました。
本尊:薬師如来座像
薬師如来座像本尊は、行基菩薩作の薬師如来。秘仏のため、直接拝することはできませんが、写真が置かれています。傷みが激しいのは惜しまれますが、かなり古い尊像のようで、威厳に満ちた容貌をしています。 この座像は、平成19年10月31日に平安朝後期の作と鑑定され、近いうちに修理を予定、約1000年以前の仏像で佐世保市内最古の木彫仏像です。
銅像如来座像
元和9年(1623)松浦鎮信公は、平戸曹洞宗勝音寺が弘法大師ゆかりの地であったことから、真言宗に改宗を命じるも従わず、 焼き討ちにあい住職は焼死、跡に真言宗最教寺が建立されるが、仏像による怪異が続き、浄漸寺が請い受けました。長崎県の重要文化財に指定。
浄漸寺極楽霊園